小説形式で書きました。
このほうが自由に書けるからです。
「誰も知らないお種の話」 第一部 お種の保存
彼の目的は懸案になっていたパンダ・エビス同盟の更新である。先の大戦で勝利した大麦国はその条約を廃棄させるよう運動を始めていた。 ヒロちゃんは緊張していた。なにせ、相手は世界の王族中の王族、ジョージ君である。先ほど部屋にやってくると連絡が来ていた。 「まあ、まあ、掛けたままでおってちょ。ええて、ええって、そのままで。堅苦しいこといわんでも。」 「ところで、ヒロちゃん。話があるんだわ。」「はい。なんでしょうか。」
次の朝、ぐったりしているヒロちゃんのところへジョージ君は再びやってきた。そして昨日とは違って怖い顔をし、重要な話があるのだという。 気が向いたら続く・・・・・ |
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さあ、やりだした以上完結させねばなりません。この物語はもちろん想像上のものですが、歴史上の事実に基づき、永遠に明らかにされないであろう状況を私が独自に啓示を受けて?書き上げました。もしかしたらそうだったのかもしれないという恐ろしいお話であります。 さて、毎日飯山さんのブログをドキドキしながら読んでますが、私の以前から唱えている話とどれぐらい整合性が取れるか、注目しています。 小説 誰も知らないお種のお話
「相談と言うのは他でもない、実は一芝居うってもらえんかと思ってな。」、ジョージは怖い顔をした。今までのジョージとは違う。 「細かいことは、お宅の側近達に伝えてある。連絡には内大臣を窓口に、大麦国のほうはグルーに頼もう。」 「どうやって戦争になるんですか?」「細かいことは全部こちらがやるから任せておけ、それよりも君は国内のいう事聞かない連中を始末することだな。」 とジョージ君は部屋を出て行った。 たぶん、第三部へつづく |
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さあ、いよいよ今日は最終回。それにしても一年間毎日小説を連載する人たちはすごいな。僕は三日が精一杯だ。この小説をくだらない、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、言うまでもなく私は本気で書いています。つまり、歴史として点から点へ移りゆく段階は何らかの文献か、もしくは証言がないことには成り立たないわけで、またそれらがあったとしても必ずしも正しい保証はないのです。そこに小説でしか描けない世界があると思う。 さあ、ガーター勲章をもらったヒロさんに待ち受けている運命とはいかなるものだったのであろう。 小説 「誰も知らないお種の話」 第三部 八百長戦争 ガーター勲章の授与式はさほど難しいことはなかった。ただ、正式な式典だけに名古屋弁は使われず、ジョージ君は正統派のイングリッシュで語りかけた。 式場を出て控え室で吉田が笑顔で語りかけた。「殿下、ビックリしましたがね、英語ぐらいしゃべれると思ってたのに・・・・。」 「現皇帝は実は薬を調合してありますのでほとんど仕事はできません。従いまして、秋には殿下が摂政になることが決まっております。そこでですね、私たちの予定を邪魔する者どもを順々に処理してゆく必要があります。」 ヒロちゃんは驚いていた。何よりもエビス国王室の暮らしぶりには驚いた。本国で何も不自由なく暮らしているとはいえ、この国は桁違いの豊かさである。ヒロちゃんは昨日のジョージ君の述べた家賃保証システムには目からうろこである。 「大丈夫ですよ。ヒロちゃんは世界でもお種度の面でベスト3に入るはずですから・・・」 「まあ、一番重要なことは、何もお決めにならないことです。その代わり、一度口にされたことは絶対ですから、あまりしゃべらないほうが無難かと・・・・」「む、そうかな。」「そうです、そんな感じです。」「なかなかいい気分だな、一度口にしたら絶対だな。」 実際のところ、ヒロちゃんはこの話がどのようなことを意味するのか深刻には考えていなかったはずである。自分の国の宮殿から外へ出たことはほとんどなく、国民がどのような生活をし、どれぐらいの人口かも知らなかった。もちろん、戦争の現場など知るはずもないのだ。人間が死ぬという事を深く考えたこともなかった。深く悲しみ、後悔するにはそれから何十年も先のことになる。 たしかに彼は世界有数の金持ちにはなる。しかし、戦後全国を巡幸したとき、たくさんの戦死者を出したにもかかわらず、各地で絶大な歓迎を受ける、そのとき彼は驚いたのだ。つまり、国民が自分と同じ人間であることに・・・・・。 世界大戦はこの時にスタートしたといっても良い。パンダ・エビス同盟は破棄され、大麦国はオレンジ計画を開始した。ヒロは側近の言うまま、「あっ、そう。」というだけで何もわかっていなかったのだ。 第三部 八百長戦争 終わり あとがき・・・・・
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